が、しかし、バブルが弾けて一段落し始めたこの頃、日本人の経済観念の中には、本物志向という新しい観点が芽生え始めていました。
が、しかし、当時の日本は、まだまだエステティックなんて、セレブマダムやお金持ちのお嬢様たちが行く所というイメージがありました。
クラランスのエステが体験したいと思えば、東京か大阪の「アンティテュ」に足を運ぶしかないというこの現状、何とかならないものでしょうか。
ただ、日本にはスパ付きのエステティックサロンというのがほとんどないんですよねぇ。
クラランスは全ての施術を人の手の温もりを通して行なうというスタイルを創業以来守り続けています。
実は、以前は京都のロイヤルホテルの10階に「コトラン・スパbyクラランス」というジャグジー付きのサロンがあったんですけどね。
1954年の創業以来ずっとエステメインで頑張って来たクラランスにとっては、もう十二分に熟練の技を持っての日本進出だった事でしょう。
そんな拘りのセラピストたちの手と使用されるスキンケアコスメの数々は、日本でもアッと言う間に多くの女性たちの支持を集めました。
クラランスの基本は人の手、美顔器だのレーザーなんとかだのと、次から次へと最新の機械が導入される昨今のエステとは一味も二味も違います。
というのも、創設者のジャック・クルタン・クラランスは理学療法士で、病気や怪我の後遺症や傷跡に悩む女性たちのための肌リハビリを提供する場を作りたかったからです。
海外にはリゾートホテルまるごとクラランスのエステスパなんていう施設も多数アルノにね。
新宿伊勢丹百貨店の地下にオープンしたクラランスのエスティックサロン「アンティテュ」は、たちまち人気スポットとなったのです。